小人王の帰還を読んで
ごく普通でない高校生、『白宮望(しろみやのぞむ)』の自室に小人の世界に通じる扉が出現。そこから現れた『小人の王』『サザン』と出会ったことにより、望は小人の王達の覇権を巡る戦いに巻き込まれていく……といった内容のノベルです
作品紹介から
特に作品単体に惹かれて購入というわけでは無くこの人が書いてるというだけで購入してそういえば読んでなかったなぁと思い最近読んだので感想を
最初数ページだるいなとか思いながら読み進めてたら引き込まれて一気に終わってしまった
特に序盤で展開されるサザンが木人に対してどんどん印象が変わっていくシーンあたりから目が離せなくなってきた
最初は何も思ってなかったマリアが主人公グループに対して守るために戦うシーンも良かった
「俺の目にはね‥」
「君はとても楽しそうに見えたよ」
「‥」
から
「怪我をしたら痛い。映画は楽しかった。私は彼らを守りたい」
は最高だと思う
大体の登場人物は屁理屈言いながら他人のことを考えて行動しているのが印象的でこの辺は作者の好みが出ていると思う
終盤は怒涛の伏線回収をして言ってるといいたいけど早足すぎてあまり余韻とか感動を味わうタイミングが無かった
これは一気に読んでしまったからかもしれない
一日少しずつ読んでいったら余韻や感動を味わえたかも
972円を高いか安いか思うかは人次第だけれど体験版読んで面白いと思ったなら是非買ってほしい
個人的には空姫のしゃべり方が結構好き
「よく、今日もいい天気という言い回しを聞くけれど、今日もいい天気だということは、昨日がいい天気だったという事を、一々記憶しているということ。頭の中に過去の天気図を作るということは、全くの時間の無駄なのよ。つまり、今日はいい天気ということは、素晴らしい事なの。いいわね」